小野崎県議の政治活動用立て看板が、公職選挙法の定めるサイズを超過していた問題をめぐり、同県議が所属する自民党千葉県連は、山武ジャーナルの電話取材に対し「忙しいから」と、事実確認すら拒否した。
そこで、山武ジャーナルは県連事務所及び県連会長である斉藤健衆議院議員事務所に対し、書面で公開質問状を送付したところ、回答期限の2月24日までに回答がなかった。翌25日に県連事務所に確認したところ、「回答しません」と正式に回答が拒否された。
山武ジャーナルが自民党千葉県連と斉藤健衆議院議員事務所に送付した質問状は以下の通り。
公開質問状
自民党千葉県支部連合会
会長 衆議院議員 斎藤 健 殿
山武ジャーナル編集部
拝啓
貴職におかれましては、日頃より県政発展のためご尽力されていることと存じます。
さて、山武ジャーナルでは現在、貴会が山武市長選挙において推薦を決定した小野崎県議の政治活動用看板について、公職選挙法施行令第110条の5に定められたサイズ規定(高さ150cm以内)を約30cm超過している事実を、現地実測および写真により確認しております。(当該記事:https://sammu-journal.com/?p=3109)
また、千葉県選挙管理委員会からは「足を含めた総高で150cmを超えれば公職選挙法第143条違反となる」「取り締まりは警察の管轄である」との明確な回答を得ており、その後、警察による現地確認が行われたとの情報も得ております。
以上を踏まえ、貴会に対し、以下の点についてご回答をお願い申し上げます。
質問事項
- 貴会は、小野崎県議の政治活動用看板が法定サイズを超過している事実を把握されていますか。
- もし未把握であった場合、今回の指摘を受け、事実確認を行うお考えはありますか。
- 公職選挙法違反の疑いが極めて高い状況にある候補者に対し、貴会が山武市長選挙の推薦を出した判断について、どのようにお考えでしょうか。
- 今後、事実関係が確認された場合、推薦の見直しや是正を検討される可能性はありますか。
誠に恐れ入りますが、本質問状は公開を前提としたものです。
2月24日までに下記メールまたはFAX宛てにご回答いただけましたら幸いです。(以下略)
期限までにご回答が得られなかった場合は、「回答なし」として報道させていただく場合があります。
市長選挙という重要な局面において、有権者が判断するための材料として、貴会の公式見解を強く求めるものです。
何卒、真摯なご対応をお願い申し上げます。
敬具
令和8年2月17日
山武ジャーナル 編集部
〒289−1324千葉県山武市殿台264-6
質問内容はいずれも、
・違反状態を把握しているか
・事実確認を行う意思があるか
・推薦判断をどう考えるか
という、ごく基本的な事項である。
にもかかわらず、自民党千葉県連は、所属県議会議員に対して指摘されている違法行為の事実確認すら行わず、説明責任も果たさず、「回答しない」という態度を選択した。
公職選挙法違反の疑いが極めて高い事案について、政党としての公式見解を示すことを放棄し、違法状態を事実上黙認したに等しい極めて無責任な対応である。
さらに深刻なのは、同県連が次期山武市長選挙において小野崎県議を推薦している点だ。国政政党、まして与党自民党が特定の候補者を「推薦」する意味は極めて重い。小野崎県議を推薦した自民党は、候補者の適格性と法令順守を担保する共同責任を負っている。その推薦団体が説明を拒むということは、単に「自民党」という看板の体裁だけ整えることを優先し、審判を仰ぐべき有権者を判断の主体として扱っていないことを意味する。
今回、自民党千葉県連は、「身内の問題には答えない」という姿勢を公然と示した。これは国政政党としてのガバナンス放棄である。
公職選挙法は、選挙の公平性を守るために存在する。そのルールを逸脱している疑いがある候補者を、政党が守り、説明を拒む構図は、選挙制度そのものを形骸化させる、民主主義の破壊行為だ。
今回の対応が容認されれば、「違反しても黙殺すれば済む」「党が盾になれば説明はいらない」という危険な前例が残る。
山武市長選挙という重要な局面において、自民党千葉県連が示したこの姿勢は、市民の信頼を著しく損なうものであり、到底看過できるものではない。
市民が求めているのは事実確認と説明、そして責任ある判断だ。
それでもなお説明を拒む政党に、市長候補を推薦し、市政を語る資格があるのか。
有権者一人ひとりが、冷静に見極める必要がある。