【山武市長選結果】小野崎まさき氏が当選──低投票率の中で突きつけられる「消えない疑念」とこれからの4年間

4月19日に投開票が行われた山武市長選挙は、前千葉県議会議員の小野崎まさき氏(57)が7,963票を獲得し、初当選を果たした。
鈴木けんたろう氏は5,309票、小川豊氏は1,845票だった。

有効投票数は15,117票、無効投票197票、投票総数は15,314票。投票率は38.53%だった。

民主主義における選挙結果は重い。有権者の選択により、小野崎氏が今後4年間の山武市政を担う新市長となることが決定した。この事実は厳粛に受け止める必要がある。

一方で、本紙は選挙戦を通じて、小野崎陣営および推薦政党の対応について、複数の論点を提示してきた。

具体的には、公職選挙法の規定を超過する可能性がある看板の設置と、その是正対応の不十分さ。
また、いわゆる「2連ポスター」の掲示手法について、その適法性に疑義が生じうる運用。
さらに、これらの問題に対する問い合わせに対し、推薦政党側が十分な説明を行わなかった対応である。

これらの論点は、選挙結果によって消えるものではない。

■ 「当選」と「信任」は同義ではない

今回の当選は事実である。しかし、それがそのまま無条件の信任を意味するわけではない。

とりわけ今回の選挙は、投票率の低さが際立っている。
有権者の相当数が意思表示を行っていない状況において、得票結果だけをもって「市民の総意」とみなすことには慎重であるべきだ。

つまり、小野崎新市長は「選ばれた」のと同時に、「選ばれていない多数の無関心・無投票」の上に立っているという現実も直視する必要がある。

■ 問われるのは「説明責任」と「統治能力」

選挙戦で指摘された諸問題は、単なる戦術ではなく、組織としての統治能力や危機対応の質に関わる問題である。

自らの陣営に関する疑義に対して、どのように説明し、どのように是正するのか。
その姿勢こそが、市政運営の質をそのまま規定する。

説明を避け続けるのであれば、それはそのまま市政における意思決定の透明性への不信へと直結する。

■ 「低投票率」というもう一つの問題

今回の結果でもう一つ見逃せないのは、投票率の低さである。

投票率が低いということは、それだけ「監視の目」が弱い状態で権力が発足することを意味する。

これは為政者にとって都合が良い環境でもあるが、市民にとってはリスクである。

関心を持たれない政治は、説明責任を求められにくい。
説明責任が弱まれば、統治は容易に劣化する。

■ 本当のスタートはここから

選挙は終わった。しかし、市政はこれから始まる。

小野崎新市長にまず求められるのは、選挙期間中に指摘された諸問題について、市民に対して明確な説明を行うことである。

それができないのであれば、「なぜできないのか」が問われ続けることになる。

そして市民側にも問われている。
今回投票しなかった人も含め、この4年間の市政をどう見るのか。

山武ジャーナルは今後も、特定の立場に与することなく、確認可能な事実に基づき、新市政の運営を検証し続ける。

山武市の4年間は、ここから始まる。

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