9日間の選挙戦がまもなく終わろうとしています。
今回の選挙は、出馬を決めてから告示まで僅か10日という、はじめから厳しい条件が分かりきっているものでした。
なので、選挙のための戦略や戦術などを考えたり実践したりすることは、初めから考えませんでした。
時間もなければお金もないので、他の候補者の皆さんのように立派な事務所や選挙カーを用意することも出来ませんでした。
しかし、気持ちで集まってきた方々がそれぞれ一生懸命準備して下さって、今ではほとんど見かけないペンキで書いた手作りの選挙カーが出来上がりました。
私自身は選挙カーに殆ど乗らず、ひとりで軽トラックに乗り、視界に入った方に尽く声をお掛けして握手をしていただきました。
ちょうど田植えの準備に忙しい時期でしたが、多くの方が耕うん機のエンジンを止め、私の話を聞いて下さいました。
犬を連れた散歩中の方、ガレージで洗車をしていた方、休憩中のコンビニでたまたま隣のスペースに駐車された方、沢山の方と触れ合うことが出来ました。
「選挙の時だけ来やがって」
とのご批判もあるとは思いますが、選挙でもないのに突然知らない方に声を掛けて握手を求めたら、これもまた問題になると思いますので、何卒ご容赦下さい。
期せずして一度声をお掛けした方に別の場所でお会いすることも少なくありませんでした。後にも先にも3年前の選挙のときにお会いした方と、またお会いすることもありました。
一期一会という言葉があります。人との出会いは一生の一度かもしれないので、その時にはお互いに誠意を尽くしましょういうことですが、こうしてみると人生はまんざら一期一会でもないように思いました。
相手候補の小野崎氏は、自民党さんの派閥の論理で、松下前県議の空いた席に、ともすれば選挙もせずにところてん式に上がっていく予定の方です。
一方私には組織は愚か、選挙区内に親戚や同級生のネットワークもありません。だから、私を支えて下さるのは8年間で関り合いになった方と、9日間でお会いした方、そして山武ジャーナルの読者の皆さんだけです。
もし私が組織のお抱え候補者だったとしたら、当選したらその組織や派閥のトップの顔を見て仕事をしなければならないでしょう。
でも、私にはそれがありませんので、私は常にまたどこかでお会いするかも知れない皆さんの方を向いて働くしかありません。
この9日間、山武市選挙区の皆さんには感謝しかありません。