山武市教育委員今関百合氏に関する投稿が山武ジャーナルに寄せられた。
それは投稿者が直接今関委員に電話をして聞いた話であるとのことであったが、にわかに信じられない内容が含まれていた。
事実関係を確認しないで掲載することは出来ないと判断し、山武ジャーナルは今関委員に取材を申し込んだが、教育委員会を通じて「取材拒否」の回答を受けた。
そこで、山武ジャーナルはその真偽を確かめるべく投稿者であるN氏に接触し、インタビューを行った。
山武ジャーナル(以下SJ)「この度は山武ジャーナルに投稿頂いてありがとうございました。正直、初めに投稿を読ませて頂いたとき、私はちょっと信じられなかったんです。それはいくらなんでもあり得ないんじゃないかなと(笑)」
N氏(以下N)「私も驚きました(笑)」
SJ「Nさんは直接今関委員に電話をされたそうですが、どうして教育委員に電話してみようと思ったのですか?」
N「少し前に八角さんのレポートを読んで、『山武市の教育委員会は一体何をやっているんだ』と思いました。それで、どんな人が教育委員をやっているのか気になって『経歴書を見せてくれ』って教育委員会に行ったんです。そうしたら公文書開示請求をしろと言われてその場で申請したんですが、帰って山武ジャーナルを見たらもう全員分の委員原票がアップされてるじゃないですか。」
SJ「墨塗りのヤツ(笑)」
N「そう、墨塗りのヤツです。それを見たらどこの大学を出たかもわからない状態で、これじゃあ直接本人に聞かないとダメだと思ったんです。それで私なりの方法で今関委員の自宅の電話番号を調べて電話してみたんです。」
SJ「その時の話が投稿して頂いた話ということですか?」
N「そうです。一応〇〇大学の〇〇学部(SJ注:教委が開示しなかった内容なので伏せ字とする)を出たと言ってましたね。あと、ドイツに勉強に行ったなんていう話もしてました。」
SJ「投稿の内容で幾つか伺いたいことがあるんですが、まず私が一番驚いたのが地教行法(地方教育行政の組織及び運用に関する法律)を読んだことがないという話ですが。」
N「ええ、そう言ってましたよ。地教行法は教育委員会について定めた法律ですから、教育委員なら当然内容を理解していないといけないと思うんですが、忙しいので読んだことがないと。山武ジャーナルさんはご存知だと思いますが、去年(地教行法が)改正になってますよね。その事も知りませんでした。」
SJ「事務方はそういう情報を委員に伝えないんでしょうかね?」
N「私もそう思って、後日高柳委員に電話して聞いてみたんですよ。そうしたら高柳委員は地教行法が改正になったことも知っていて、事務方から資料も貰って読んでいると言ってました。結局今関委員の不勉強か教育委員としての職務怠慢っていうことだと思いますよ。まあ、色々と言い訳はしてました。仕事が忙しいとか、子供が病気だとか。でも、私、言ったんです。私は教育委員という『公人』としてのあなたに話を聞いているので、あなたの個人的なことには興味が無いって。」
SJ「Nさんの行動力は本当に凄いですね。相手の話の裏を取っちゃうって。」
N「ああ、そういう話なら、もう一つありますよ。今関委員に『どうして教育委員になったのか』と聞いたら『前教育委員の高橋さんに推薦された』って言ったんです。これも後日高橋さんに電話で聞いてみたら『私はそんなことは知らない』って言うんですよ。どうなってるんでしょうね。」
SJ「まあ、普通に考えるとどちらかが本当のことを言ってないという話ですよね・・・」
N「それから、鳴浜小学校の話。これも信じられないですよ。」
SJ「そうそう、その話も聞きたかったんです。この話は私も今までかなり沢山の方から聞いています。2桁はいってますよ(笑) 今関委員が鳴浜小学校の入学式で『蓮沼小学校への入学を許可します』って言った話ですよね。私が聞いた中で一番詳しかったのは、式の途中では指摘するのはどうかということで終わってから指摘したところ、本人は『私、そんなこと言いました? 私は原稿をそのまま読んだだけです』みたいな感じだったので、その場にいた方がその原稿を確認したらちゃんと「鳴浜小学校」と書いてあったそうです。それで結局渋々父兄に謝罪したという。」
N「それについては『人間誰しも間違いはある。だから私は謝る必要はない。』って。普通は人間として間違ったら謝るのが当然じゃないですか。まして教育委員ですよ。それが『謝る必要はない』って、一体どういう了見かわからないですよ。」
SJ「Nさん、実はこの件は私も少し調べたんですが、今関委員のこの発言は入学式の次第では『教育委員会告示』なんです。『告示』と言えば例えば選挙の『告示』とか言いますよね。選挙管理委員会が『何月何日に山武市議会議員選挙をやりますよ』って言うのが『告示』なんですが、万が一この日付を間違えたり、選挙の名前を『山武市長選挙』なんて間違えたら大問題で、すぐに訂正しないといけないことですよね。」
N「ははあ、そうすると教育委員が『告示』の内容を間違えて『鳴浜小学校』を『蓮沼小学校』と言ったまま訂正しなければ、今年の鳴浜小学校の1年生の子供たちは形式上は鳴浜小への入学がまだ認められていないことになりますね。」
SJ「そうなるでしょうね。今教育委員会は学校の統廃合をやってますが、鳴浜小の1年生を蓮沼小に入学許可して、奇しくも鳴浜小と蓮沼小の統合をやっちゃったと(笑)」
N「笑い事じゃないと思いますよ。後で今関委員のtwitterを見てみたんですが、入学式の日に『落ち込んでる日は少し酔ってるくらいのほーがよく眠れる。(気がする)』なんて書き込みをしてるんです。教育委員としてどうなのかと。」
SJ「それで、最終的にはどういうお話になったんですか?」
N「私、はっきり言ったんです。『あなた、教育委員の資格ないから辞めた方がいいですよ』って。そうしたら『私は辞めません』って。もう話しにならないと思ってそれ以上は言いませんでしたが、これが山武市の教育委員なんだと思うと本当に残念です。」
SJ「Nさんは今関委員の他に高柳委員にも電話したそうですが、その他の委員にも電話してみたんですか?」
N「小野崎委員長と五木田委員の自宅にも何度も電話しているんですが、電話に出ないんです。山武ジャーナルさんの取材を拒否したということは、私が電話しても同じかもしれませんね。とにかく、あんな墨塗りの経歴しか出せない教育委員は問題ですよ。特に今関委員は直接話しを聞いた上でかなり酷いと思います。それに、嘉瀬教育長と小野崎委員長。こういう人たちに学校の統廃合なんか任せたくないですよ。私はこれからも色々と動いて行きますので、また何かわかったことがあったら山武ジャーナルに投稿させて頂きます。」
SJ「Nさん、ご協力ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。」
N「こちらこそ。」
このインタビューを通じてN氏の話は極めて信憑性が高いと判断し、山武ジャーナルに掲載することとした。
万が一、このインタビューの内容が事実と異なるというなら、今関委員には是非山武ジャーナルの取材を受けて頂きたい。そして堂々と自身の主張をして頂きたい。