東京五輪スリランカ選手団事前キャンプ招致活動と前後して、山武市にスリランカ人住民が急増した問題は、平成29年11月の297名をピークに減少に転じ、平成30年6月末現在で253名となりここ3年余り倍々ゲームで急増した山武市へのスリランカ人流入は、一旦落ち着きを見せた。
山武市に急増したスリランカ人の多くが、入国管理局による難民審査が2年以上要し、その間の日本国内での就労が認められる制度を悪用し、就労目的で来日した偽装難民であることはこれまで山武ジャーナルで指摘してきた。
この制度を悪用する偽装難民の増加に対し、入国管理局は平成30年から難民認定審査を迅速化し、明らかに難民と認められないものについては日本での就労を許可せず、半年以内に帰国させる事ができるよう制度の見直しを行った。
山武市のスリランカ人増加に歯止めがかかったのは、この制度変更が奏功したものと見られる。
しかし、外国人住民と市民の間にゴミ出しなどのトラブルや、農作業から帰ると私有地の納屋で外国人が農機を物色していたといった事例が山武ジャーナルにも報告されており、東京五輪終了後も様々な問題や課題は残されることになる。
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