山武市が臨時職員として平成28年4月19日〜25日の間に「まちづくり支援員」を公募していたが、締め切りと同時に募集要項が山武市HPから削除された。
これでは今後支援員が採用されたとしても、どの様な条件で採用されたのか確認することが出来ない。
その辺りの疑問を再び山武市市民自治支援課に電話で問い合わせた。
山武ジャーナル(以下SJ):まちづくり支援員の募集要項はどこで確認できるのか?
市民自治支援課職員(以下職員):募集が終わったので取り下げた。
SJ:現在勤務している支援員を公募した時の募集条件なども確認できないのか?
職員:例規集に定めがある。(山武市地域まちづくり支援員設置要綱)
SJ:条例には「シンハラ語」という条件はない。今勤務している支援員はシンハラ語が出来るのか?
職員:出来ない。
SJ:予算書などから推測すると、現在の支援員の給与は月額17〜18万円くらいだと思うが、今回の募集では30万5千円となっている。この差は何か?
職員:外国人の住民が増えているので、外国語の能力が必要。
SJ:「なぜ山武市のまちづくりにシンハラ語が必要なのか?」という疑問の声が多い。本当に必要なのか?
職員:山武市はオリンピック・スリランカ選手団のホストタウンとして登録している。様々な課題を引き出すためにも英語とシンハラ語は必要。語学教室なども考えている。
SJ:語学教室は誰を対象として行うのか?
職員:学童保育で予定している。
SJ:現在募集しているまちづくり支援員に英語とシンハラ語のスキルが必要であるというなら、現在勤務しているまちづくり支援員(山武ジャーナル注:昨年の9条の会のイベントに出演していた人物の一人)は条件を満たしていないので、当然(雇用契約の)更新はしないで辞めて頂くということになるが。
職員:そんな話ではない!!(やや声を荒らげる) 今各地でまちづくり協議会の準備をしていて。。。(以下略)
SJ:最終的に応募は何人いたのか?
職員:1名。これから審査を行う。
SJ:結論として、過去の募集要項などは確認できないということか?
職員:そう。
今日のやりとりで、次の2点を確認することが出来た。
1.山武市の地域まちづくり支援員には英語、シンハラ語の語学力が必要だが、以前募集した支援員には外国語の能力はなく、支援員としての条件を満たしていないことになるが、任期満了となっても雇用契約は継続する模様。
2.「山武市の地域の実情に精通し、日本語、英語、シンハラ語の日常会話の語学指導能力を持つ」という特殊な条件を備えた人物を僅か1週間で募集するという、到底達成不可能としか考えられない超難易度のミッションに対して、1名の応募があった。
前回のエントリーでは、この公募の目的は「まちづくり」のためでなく「オリンピック」のためのもので、予め人選が決まっている出来レースではないかという指摘をした。
本日確認した点についても、シンハラ語が必須というなら、シンハラ語を話せない今の支援員の雇用を継続する理由はない。もしシンハラ語を話せない今の支援員の雇用を継続するのであれば、まちづくり支援員の業務にシンハラ語は無関係ということになるのではないか。
しかし、如何に難易度の高い募集条件であったといえ、応募した1名が予め市側が人選した人物かどうかは今の所確認する術はない。
今後その応募者が支援員となって市民の前に現れたとき山武市民がどのような評価を下すのか、今後も動向を見守っていきたい。
最後に、山武市HPから削除された地域まちづくり支援員の募集要項のPDFファイルを保存してあったので、ここに掲載する。