山武市小中学校統廃合問題、嘉瀬教育長の答弁に矛盾

成東中スライドショウ

山武市教育委員会は平成28年1月に「山武市立小中学校の規模適正化・適正配置基本計画(案)〜夢を抱き たくましく生きる力を育むために〜」というパンフレットを市内全域に配布した。このパンフレットによれば

1.平成27年2月:今後の学校規模の適正化と適正配置のあり方について基本的な考え方を取りまとめた「山武市立小中学校の規模適正化・的再配置基本方針【素案】を策定

2.平成27年11月:この基本方針について、保護者、地域の皆様を対象に「意見を聴く会」、各園・小中学校ごとに「説明会」を開催し、基本方針を【成案】に

3.意見交換等の結果を踏まえ、「山武市立小中学校の規模適正化・適正配置基本計画(案)」を策定

と記載されている。

教育委員会チラシ

 

教育委員会チラシ2

ところが、ここに示された前期計画のうちの一つ、「成東中学校成東東中学校を統合し、統合後の学校の位置は成東東中学校とする」という計画は、この【基本計画(案)】で初めて提示されたもので、【素案】、【成案】では、いずれも両中学校の統合が望ましいとしながらも、統合後の学校の位置については言及されていなかった。

教育委員会の説明によれば、【成案】の策定が平成27年11月で、【基本計画(案)】の発表が平成28年1月なので、「成東中学校を閉校」という重大な決定がその2ヶ月の間にどの様に行われたのかという疑問が発生する。

このことについて、山武市議会議員八角公二氏が議会レポート発行した。

八角公二議会レポート平成28年4月号

八角議員のレポートによれば、この疑問に対して嘉瀬尚男教育長

成東中学校の閉校は)平成26年4月から平成27年3月20日までに行われた(市長部局との)協議会で決定した。

と、驚くべき答弁を行った。

情報を整理すると、

・【素案】策定が平成27年2月

  → 平成27年3月の協議会で成東中閉校が決定

・意見を聴く会、説明会を開催し、保護者や地域住民との意見交換を行い、平成27年11月に【成案】策定

  ↑ 成東中成東東中統合後の学校の位置については言及せず

・【基本計画(案)】が平成27年12月に議会で示される

・平成28年1月に上記パンフレットが配布され、その後【基本計画(案)】が教育委員会鍵で議決

となる。

つまり、嘉瀬教育長の答弁は教育委員会が配布したパンフレットの内容と明らかに矛盾しており、議会答弁が正しいとすれば

1.成東中学校閉校は、市長部局と教育委員会で決定した。

2.平成27年3月20日以降の「意見を聴く会」「説明会」は、「成東中学校閉校」という重大な情報を示さずに開催した。

ということになる。

これでは「意見を聴く会」は「意見を聴いたふり会」、「説明会」は「説明したふり会」ではないだろうか。

さらに八角レポートでは、平成27年3月18日の教育委員会会議において、渡邊聡前教育部長が

「教育委員会としては、成東中学校については残存し建て替え、成東東中学校につ いては、適正規模を図っていく方向性で考えている。」

平成27年3月18日教育委員会会議

(15ページ参照)

と報告していることも指摘している。

それならば、成東中学校閉校という重大事項が、平成27年3月18日から20日までのたった2日で決定されたことになる。

これらを総合すると、

市の中心で特急停車駅である成東駅に最も近い成東中学校の閉校が、市長部局と教育委員会との間でたった2日で決定した。

ということになる。

 

小筆が痛烈に批判した椎名千収市長の「地方自治の基本姿勢」がどのようなものか、改めて紹介したい。

1.市政の最終判断を下すのは市民

2.判断の結果責任は市民に帰する

3.判断を下せる市民には条件があり、それは「知識」と「情報」

(平成26年6月議会での発言)

山武市議会インターネット録画中継

山武市議会会議録(12番の発言を選択)

山武ジャーナル記事:椎名市長の所信表明が憲法違反な件

このような考え方は非常に危険であり、我が国の民主主義のありかたと相容れないという批判は置いておくとしても、今回の成東中学校閉校決定のプロセスは、椎名市長自身のポリシーと完全に矛盾している。

・「市政の最終判断を下すのは市民」といいながら、成東中閉校は市長部局の強い意志で決定した。(教育委員会では2日前まで成東中は存続と説明している)

・「判断を下せる市民には条件があり、それは『知識』と『情報』」といいながら、すでに決定していた成東中閉校という「情報」を隠して「意見を聴く会」「説明会」を開催した。

「FM(ファシリティー・マネージメント)の考え方で統廃合を進めたい」という椎名市長にとって、中学校といえども単に市役所や保健所といった行政機関の建物の一つに過ぎないのかも知れない。

しかし、多くの市民にとって「学校」とはそのようなものなのだろうか。

同じ学び舎で学んだ仲間は、何十年たっても強い絆で結ばれている。そうして結ばれた絆がしっかりと地域の絆として根付いていく。

【基本計画(案)】によれば、合併の目的は、小学校は複式学級(異なる学年の子供が同じ学級で学ぶ)の解消、中学校は複数学級維持というのが主なもののようであるが、そのために学校をこうも簡単に閉校してしまうのが果たして地域や市にとって良いことなのか疑問である。

パンフレットに示された前期計画の予算規模は約40億円。これにスクールバスの運行経費などがさらに加算されるという。

「FM(ファシリティー・マネージメント)」などといいながら、松尾小学校については仮校舎を建設して建て替えをするという。子供が少なくて合併するという話しなら、校舎建て替えの間に仮校舎として使える学校は他にないのだろうか。

それでいて

「判断の結果責任は市民に帰する」

という話に、多くの山武市民は納得できるのだろうか。

 

山武市の小中学校統廃合問題については、今後も山武ジャーナルで取り上げていきたい。

【マル秘?】山武市小中学校統廃合計画案説明会日程表を入手【HP未掲載】

説明会日程

*この日程表を掲載した後、5月13日の松尾中学校での説明会が変更となっていたことを確認しました。ご注意下さい。


*説明会の日程が5月15日に山武市教育委員会HPに掲載されたことを確認しましたので、今後日程変更があった場合でもこのページの更新はいたしません。説明会にご参加される場合は山武市教育委員会HPでご確認をお願いたします。

山武市教育委員会HP


八角市議のレポートによりその策定過程の問題が明らかとなった「山武市立中学校の規模適正化・適正配置基本計画(案)」の説明会が、下記の日程で開催されることが分かった。

開催場所 統廃合時期 開催日 開催時間
睦岡小学校 後期 平成28年4月22日(金) 午後4時15分〜5時00分
豊岡小学校 前期 平成28年4月23日(土) 午後1時50分〜2時50分
日向小学校 前期 平成28年5月7日(土) 午前10時〜11時
山武中学校 前期 平成28年5月12日(木) 午後6時30分〜7時30分
成東小学校 後期 平成28年5月13日(金) 午後2時30分〜3時30分
松尾中学校 前期 平成28年5月13日(金) 午後6時30分〜7時15分
山武北小学校 後期 平成28年5月18日(水) 午後6時〜7時
成東中学校 前期 平成28年5月19日(木) 午後6時30分〜7時30分
緑海小学校 後期 平成28年5月26日(木) 午後2時〜2時30分
大平小学校 後期 平成28年6月2日(木) 午後1時30分〜
蓮沼小学校 後期 平成28年6月16日(木) 午後1時〜1時45分
山武西小学校 前期 平成28年6月17日(金) 午後2時〜3時00分
成東東中学校 前期 平成28年6月18日(土) 午後11時〜正午

なお、この日程表は山武市HPでは公開されていないため、日時など変更があった場合の情報は更新できない。

山武市教育委員会が説明会の日程を広く公表しない理由は不明。

仔細は山武市教育委員会に直接問い合わせていただくことをお勧めする。

山武市教育委員会

山武市教育委員、小中学校統廃合説明会のtweetするも日程は公表せず

今関百合tweet

策定過程の問題を指摘されている山武市教育委員会による小中学校規模適正化計画(案)=小中学校統廃合計画(案)の説明会について、教育委員である今関百合氏がtwitter上にこのようなtweetをアップしていることを確認した。

山武市教育委員今関百合氏twitter

tweetの日付は5月1日であるが、山武ジャーナルでは同日この説明会の日程が山武市のHPなどで一切公表されていないことを確認し、独自に入手した日程表の公開に踏み切った。

【マル秘?】山武市小中学校統廃合計画案説明会日程表を入手【HP未掲載】

教育委員がこのようなtweetを上げているにもかかわらず、連休明けの5月6日現在も、山武市HPにおいて説明会の日程は公表されていない。

教育委員会新着情報

山武市教育委員会

教育委員が説明会について「よろしくおねがいします」といいながら、日程は事実上山武ジャーナルでしか確認できない状態で、一体誰に何を「よろしくおねがい」したいというのだろうか。

 

今関委員については、本年4月8日の山武市立鳴浜小学校入学式において

「新入生の皆さん、蓮沼小学校への入学を許可します!」

と、希望に胸膨らませて鳴浜小学校の入学式に参加したピカピカの1年生に、だいぶ遠くの蓮沼小学校への入学を許可してしまったことが山武ジャーナルの取材で確認されている。

その後父兄に対して謝罪したものの、このことで父兄だけでなく地域住民の間にも今関委員に対する不信感が広がっており、教育委員としての資質を改めて問う声も少なからず上がっている。

5月13日の松尾中学校での説明会は開催されません。

教育委員会がHPなどで公表していない山武市小中学校統廃合案の説明会の日程表を山武ジャーナルで公開しておりましたが、5月13日の松尾中学校での説明会は日程が変更となり、すでに終了していたことを確認いたしました。

その後の日程については

「山武市教育委員会HPでの公表を前提にまとめている」

との回答がありましたので、確認次第山武ジャーナルでもお知らせしたいと思います。

【TPPか!】山武市教育委員会、教育委員の経歴を墨塗りで開示【舛添か!】

墨塗り教科書ビルボード

山武ジャーナルには「山武市の教育委員の資質はどなのか?」という声が多く寄せられている。

そこで、山武ジャーナルは各委員が教育委員としての識見を備えているかを確認する目的で、山武市情報公開条例に基いて一般の「履歴書」にあたる「委員原票」について公文書開示請求を行った。

開示請求にあたっては予め

「目的は個人情報の収集ではなく、あくまで教育委員としての識見があるかを確認することなので、仮に出身大学名が個人情報にあたるということで公開できないのであれば、学部名だけでも構わない」

と、申し出ていた。

にも関わらず山武市教育委員会が開示してきた委員原票は驚くべきものだった。

まず読者各位には開示された委員原票をご覧頂きたい。

嘉瀬尚男教育長 嘉瀬尚男01 嘉瀬尚男02
小野崎一男教育委員長 小野崎一男01 小野崎一男02
高柳善江委員 高柳善江01 高柳善江02
五木田孝義委員 五木田孝義01 五木田孝義02
今関百合委員 今関百合01 今関百合02

この限られた情報で客観的に教育委員としての識見があると判断できるのは、教員の経歴を持つ五木田委員と高柳委員だけではないだろうか。

山武市教育委員会では現在小中学校統廃合計画を進めている。

地域の将来に大きく関わるこの計画の中枢にある教育委員が、それを推進するにふさわしい人物であるか、市民は何をもってその判断を下せるというか。

山武ジャーナルではこれまでにもさんむ医療センター医療事故隠し問題を取り上げ、山武市の情報隠蔽体質を追及してきたが、今回それを再確認する結果となったのは実に残念である。

八角レポートによって明らかとなった山武市小中学校統廃合計画の諸問題については、今後も取り上げてゆく。

 

参考サイト

千葉県教育委員会

東京都教育委員会

千葉市教育委員会

Google検索結果:教育委員 略歴 経歴




山武市、嘉瀬尚男教育長の華麗なる経歴その1

波動水ビルボード(経歴)

山武市が情報開示した委員原票では残念ながら確認できなかった嘉瀬尚男教育長の経歴で、墨塗りあるいは未記載の経歴の一つがインターネット上で確認できるため紹介する。

潜在意識リーディング協会 元理事長     WEB魚拓

潜在意識リーディング協会 認定オペレーター WEB魚拓

潜在意識リーディング協会 会員       WEB魚拓

なお、かつて兼職を理由として山武ジャーナルが嘉瀬教育長に対する解職請求の陳情を準備していた際、嘉瀬教育長は兼職していた自社のWEBサイトと関連サイトを削除し、さらに「一切関与できない」とする他人のブログから自身に都合の悪い記述だけが都合よく消えるという奇跡を目の当たりにしていることから、同協会のサイトの記述が削除あるいは変更される可能性を考慮し、本日現在の状態を記録した「WEB魚拓」のリンクも合わせて掲載する。

上記サイトから、嘉瀬教育長は2008年から2009年頃に、同協会の理事長を務めていたことが確認できるが、山武市から開示された委員原票ではその経歴は確認できない。

そして、現在でも同協会の「認定オペレーター」として登録されている。

では、「潜在意識リーディング」あるいは「認定オペレーター」とはどのようなものなのだろうか。

同協会に分かりやすいマンガがアップされているので引用する。

出展:潜在意識リーディング協会WEBサイト

お母さんかがやいて(PDFで読む)   WEB魚拓
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引用終わり

このマンガによれば、嘉瀬教育長が務める「認定オペレーター」とは、人の何らかの情報を不思議な機械を通じて水に伝達させるオペレーターであることがわかる。

そして、このマンガのお母さんが飲んでいた水が「波動水」とのことである。  WEB魚拓

「波動水」は、嘉瀬教育長がかつて代表取締役を務めていた「有限会社カネスエ」で、少なくとも平成26年8月頃までインターネットを通じて販売されていたことが確認されている。

波動水スクリーンショット

嘉瀬教育長は

「波動プラザカネスエは、私が教育長に就任したことにより当該業務を停止している。」

と説明しているが、これは裏を返すと嘉瀬氏が教育委員に任命された平成24年6月24日から教育長に任命される平成26年6月24日の前日まで、「波動プラザカネスエ」が業務を行っていたことを認めるものである。インターネット上に申し込み先が掲載されている「波動水」の販売を行っていたことも同様である。

また、「波動水」は「認定オペレーターが情報を伝えた水」との説明であるため、嘉瀬教育委員(当時)は「認定オペレーター」としての業務も行っていたと合理的に推定できる。

上記申込書に

「背景に何も移って(原文ママ)いない上半身の写真を同封して下記宛に郵送して下さい。*写真はL判サイズ(9✕13cm)ぐらい(デジカメプリント可)またはポラロイド写真でお願いします。」

という注意書きがあるが、この写真を元に「認定オペレーター」である嘉瀬氏が「リーディング」を行い、その情報を水に伝えるということなのだろうか。

 

ところが、この「波動水」を含む「波動」に関連する商品については、平成25年3月に東京都生活文化局の調査により科学的根拠がないことが明らかとなっている。

「波動・情報転写による効果・性能をうたった商品」の表示に関する科学的視点からの調査結果について」

前述の

「波動プラザカネスエは、私が教育長に就任したことにより当該業務を停止している。」

という言を100%信用したとしても、嘉瀬教育長は教育長になるまでの約2年間、教育委員の身分を持ちながら、同時に東京都が「インチキ」と認めた「波動水」の販売を行っていたことになる。

このような人物が現在山武市の教育行政を預かる教育長であり、その教育委員会が将来の山武市の姿に大きく影響する小中学校の統廃合計画を進めているのが現実である。

 

蛇足ながら、業務を停止したとする「波動プラザカネスエ」は少なくとも教育長就任後2ヶ月はインターネット上に存在していただけでなく、有限会社カネスエの店舗には「波動プラザカネスエ」の看板が現在でも掲示されており、そこにはしっかりと「波動カウンセリング」「波動関連商品」と書かれている。(写真は平成26年9月頃撮影)

 

カネスエ外観1

カネスエ外観3

Googleストリートビュー




疑似科学に関する参考文献


成東中学校閉校は椎名千収市長の方針であることが明らかに

成東中閉校の方針は椎名市長

平成28年5月19日に成東中学校で開催された統廃合計画案に対する説明会は、当初発表の1時間の予定が30分繰り上げられて開催された。

説明会の内容については別の機会にアップする予定であるが、説明会後に渡り廊下で直接椎名市長にこの問題について話を聞くことが出来た。その際にこれまでの教育委員会の説明とは異なる事実が椎名市長本人の口から明らかになったため、取り急ぎその顛末をここに記す。

山武ジャーナル鈴木(以下鈴木)「市長、いつも『市民協働』と仰っているのだから、この問題(小中学校統廃合問題)については住民投票をおやりになってはいかがですか?」

椎名市長(以下椎名)「住民投票っていうのは、普通は反対のためにやるものですから。」

鈴木「そんなことはないでしょう。なら、そうならないように市民の皆さんに十分説明して理解して頂けばいいんじゃないですか?」

椎名「でも、この問題は時間がないんです。」

鈴木「市長は基本方針ということで『市政の最終判断は市民が下す。その結果責任は市民が負う』と仰っていたと思いますが、そうではないんですか?」

椎名「その通りです。」

鈴木「だったら、『時間がないからやらせて下さい。』というのは、市民が最終判断を下していることにはなりませんよね? それでいて『結果責任は市民が負う』なんて言われても納得できません。私は市長のそのような考え方については否定的ですが、そのことは別にしても、市長は仰っていることとやっていることが大分違うんじゃないですか?」

椎名「この問題についてはその通りです。私の責任でやることです。成東中学校を閉校するというのは本来の教育委員会の意見ではありません。私の方からそうするようにお願いしたことです。」

鈴木「ちょっと待ってください。そのところ、もう一度はっきりと伺いますが、成東中と成東東中を統合して、成東中を閉校にするというのは、市長のお考えということなんですか?」

椎名「そうです。」

この椎名市長とのやりとりで

・成東中学校の閉校は、教育委員会ではなく椎名千収市長の考えで決めたこと

・「時間がない」との発言から、市民の意見を聞いたり取り入れて計画を変更する考えもないこと

という点が明らかになったのではないだろうか。

さらに滑稽なのは、すぐ近くで別の父兄と議論になっていた嘉瀬尚男教育長が

「子供たちの教育を一番に考えて教育委員会として作ったのがこの計画案だ。」

などと強弁していたことである。

 

これまで教育委員会は、今回の計画(案)が出来るまでの過程を、次のように説明してる。

・地域住民や有識者等による「あり方検討委員会」に、山武市立小中学校の将来のあり方を諮問(平成24年11月5日)

・「あり方検討委員会」から答申(平成26年3月19日)

・「あり方検討委員会」の答申を元に、「山武市立小中学校の規模適正化・適正配置基本方針(以下「基本方針」とする」【素案】を策定(平成27年3月)

・「基本方針」【素案】を基に、意見を聴く会を実施、パブリックコメントを募集

・「基本方針」【素案】を【成案】とする。(平成27年11月25日教育委員会会議定例会で議決)

・「山武市小中学校の規模適正化・適正配置基本計画(案)(以下「基本計画(案)」とする」を議決(平成28年1月20日教育委員会会議定例会)

と説明している。

この説明では、「答申」→「基本方針」【素案】→「基本方針」【成案】→「基本計画(案)」という様に様々に検討を重ね、多くの市民の意見を取り入れてこの「基本計画(案)」が出来たという理解になるのではないだろうか。

ところが、この時系列の矛盾点を最初に指摘した八角公二市議による八角レポート、それを基に山武ジャーナルが行ってきた取材内容、そしてこの度の椎名市長自らの発言を精査していくうちに、これまで教育委員会が市民に行ってきた説明とは異なる事実が次第に浮き彫りとなってきた。

それらの事実については追って山武ジャーナルで一つ一つ明らかにして行く。

【オピニオン】山武市長椎名千収=「市民協働」という皮を被った独裁者【山武市学級崩壊】

椎名千収独裁者

これまで山武ジャーナルは椎名市長の政治姿勢について一貫して厳しい姿勢で臨んできた。

前回のエントリーで小筆が椎名市長に直接その政治姿勢を問いただした顛末を紹介したが、これを基に小中学校統廃合計画と椎名市長についてもう少し掘り下げてみたい。

椎名市長は3期目の当選を果たして最初の議会において、自らの政治姿勢をこのように述べている。

1.市政の最終判断を下すのは市民

2.判断の結果責任は市民に帰する

3.判断を下せる市民には条件があり、それは「知識」と「情報」

そして、これまで椎名市政はこの考え方に沿って進められてきたかの様に見える。

ところが、今回の小中学校統廃合計画の進め方を検証していくなかで、それが「まやかし」であったことが明らかになってきた。

 

山武市教育委員会は

「地域代表者や有識者らによる『あり方検討委員会』へ諮問し、その答申を受け、『基本方針』の【素案】を策定し、市民や保護者の意見を聞いてそれを【成案】とした。」

と説明している。山武市教委は実際にこれらの過程を約3年掛けて行ってきた。

ここまでは上記に示した椎名市長の政治姿勢に沿ったやり方であるといえそうだ。

だが、問題はこの後である。

「基本方針【成案】」を基に「基本計画(案)」を策定した。

というのが教委の説明だが、「方針」が決まってから「計画(案)」の素案が示されるまでの期間があまりに短すぎるのである。

「基本方針【成案】」が教育委員会会議で議決されたのは、平成27年11月25日である。

教育委員会の唯一の意思決定機関は教育委員会会議なので、ここで初めて「基本方針」が教育委員会としての正式に認められたことになる。

山武市小中学校の規模適正化・適正配置基本方針【成案】

かなりのボリュームなので、ここでは1点だけ成東中学校と成東東中学校の例を挙げて基本方針の概要を示す。

方針

成東中学校校舎の建て替えと教科担任制で必要な教員を複数配置できる学級数を確保する ためには、地域性や通学距離を考慮し、2校での統合が望ましいと考えます。

今後の課題

・2校が統合することにより、通学区域が広範囲となり生徒の負担が大きくなります。

・2校が統合することにより既存の学校施設を使用する場合、成東中学校は校舎が老朽化しているため、 建て替えが必要となります。成東東中学校については、校舎を小学校として使用することも検討のひとつとして考えられるため、成東中学校の建て替え時期・建て替え場所、学校位置について保護者や地域住民などと十分な協議が必要となります。

・統合後、使われなくなる学校施設及び跡地の利活用については、地域における防災拠点施設の観点や地域コミュニティの観点からも地域住民と十分な協議が必要となります。

成案32ページ参照

すでにお気づきと思うが、ここには「成東中学校を閉校として成東東中学校を統合中学校とする」という方針は全く示されておらず、成東東中学校については鳴浜、南郷、緑海の3小学校の統合小学校とすることも検討課題となっている。

何より、統合後の学校の位置、使われなくなる設備や跡地については、保護者や地域住民と十分な協議が必要であるとはっきりと示されていることも確認していただきたい。

そしてこれを読む限り、山武市教委はこの「基本方針」に基づき、保護者や地域住民と十分な協議を重ねた上で統廃合の「基本計画」を策定するものだと多くの市民は判断するのではないだろうか。

ところが、その僅か約2週間後の12月11日に開かれた山武市議会全員協議会において教育委員会が議会に対して説明したのはこの「基本方針」ではなく、保護者や地域住民とはおろか教育委員会会議ですら1度も協議されたことのない「計画(案)」の素案だったのである。

そして、この「計画(案)」の素案には、「基本方針」では全く示されていなかった、統合時期と統合後の学校の位置が次のように示されていた。

1)新校の開校:平成35年4月1日に新設校を開校します。

2)統合後の学校の位置:統合後の学校の位置は、地域性や通学距離を考慮し、現成東東中学校を学校位置とします。

先に示した「基本方針」から僅か2週間でこのような具体的な内容が示されるのは通常では考えられない。これは前期計画として統廃合が示されている他の学校も同様であり、八角レポートが指摘していたのは正にこの点だったのである。

そして、その5日後の平成27年12月16日に、この「計画(案)」が初めて教育委員会会議で協議された。

しかも、その議事は「秘密会」とされ、協議内容は公開されていない。

平成27年12月16日教育委員会定例会会議録

さらにその1か月後の平成28年1月20日の教育委員会会議において、「計画(案)」は可決された。

平成28年1月20日教育委員会定例会会議録

つまり、「統合後の学校の位置や、跡地利用については保護者や地域住民と十分な協議が必要」とされた「基本方針」が決まって、その僅か2ヶ月後に初めて市民の前に示された「計画(案)」は、保護者や地域住民との協議など一切行われることなく、成東東中学校を3小学校統合小学校とすることも検討されることもなく、その場で可決されてしまったのである。

この流れを踏まえた上で、もう一度小筆と椎名市長とのやりとりに戻ると、椎名市長は成東中学校閉校の方針は教育委員会の方針ではなく自身の考えであることを明言したが、これは「計画(案)」を椎名市長が教育委員会に対して独裁的な手法で強硬に認めさせたことを物語っている。

その証左として、先に示した平成28年1月20日教育委員会定例会会議録には、驚天動地の議事が記録されている。

「それにあわせまして、 リーフレットをつくりました。カラー刷のもので、学校には15日に持ち込みまして、保護者を経由して全保護者に配っていただきというお願をしてまいりました。区長回覧としまして、18日から全戸配布、回覧で配られているというところでございます。」(8ページ参照)

1月20日の教育委員会会議においてこれから議決しようという「計画(案)」のカラーパンフレットを、すでに全戸配布したという説明がされているのである。

しかも、この民主主義の原則から甚だしく逸脱した事務方のやり方に対して異議を唱える教育委員は一人もおらず、それどころか

高柳委員:「このリーフレットは 配られているんですよね。これを持ってくる形になりますか。」

教育総務課長:「もう全戸配布になっています。その場で、またお渡ししますけれども。」(12ページ参照)

というように、事実上これを追認したともとれる発言すら確認できる。

墨塗りで開示された山武市教育委員の経歴の中で、小筆は少なくとも教員経験のある五木田委員と高柳委員については教育委員としての識見を備えているのではないかと判断していた。

ところが、もしこれが学級会だったらと仮定してみたときに、これから学級会を開いて皆で席替えをしようという時に、一人の生徒が勝手に自分の好きな席に陣取って

「オレはこの場所に決めたから、学級会ではそう決まったことにしろ!」

などと言い張ったとしたら、教員としての五木田委員と高柳委員はどの様な指導をするだろうか。

このような生徒を放置すれば、「クラスのことは学級会で決める」という民主主義のルールを無視して自分の意見を押し通す「独裁者」の存在を認めることとなり、遅かれ早かれそのクラスは学級崩壊を起こすだろう。

民主主義のルールを守らない生徒の指導ができない教員は、教員としての資格はない。

「あり方検討委員会」から約3年掛けて作られた「基本方針」では言及されていない、椎名市長の意向である「成東中学校閉校」が明記された「計画(案)」は、言い換えれば「椎名案」であるともいえるが、教育委員会は議決前の「椎名案」を「教育委員会案」として事務方がカラーリーフレットで全戸配布したことについて何ら指摘もせず追認してしまっているのだから、これは正に上の学級会の例えでいえば教員が「独裁者」の存在を容認したことと同じである。

民主主義のルールを無視した「独裁者」の専横を容認した山武市教育委員会のガバナンスは崩壊しており、その存在価値はすでにない。山武市教育委員会は、行政機関としてはすでに「学級崩壊」の状態にあるのだ。

「市民協働」などという耳障りのよい言葉をチラつかせながら民主主義のルールすら無視する独裁者椎名市長と、何もいわずにそれを容認する墨塗りの教育委員と教育長。

30年後、50年後、あるいは100年後の山武市のあり方に重大な影響をおよぼす小中学校統廃合計画を、果たしてこのような人々に任せて良いものなのだろうか。

この「計画(案)」は市民との十分な協議を行わないまま、平成28年8月には「成案」とするよう教育委員会では着々と協議が進められている。

平成28年3月17日教育委員会第3回定例会

【本人取材拒否】今関百合委員へ電話したN氏に独占インタビュー

N氏インタビュー

山武市教育委員今関百合氏に関する投稿が山武ジャーナルに寄せられた。

それは投稿者が直接今関委員に電話をして聞いた話であるとのことであったが、にわかに信じられない内容が含まれていた。

事実関係を確認しないで掲載することは出来ないと判断し、山武ジャーナルは今関委員に取材を申し込んだが、教育委員会を通じて「取材拒否」の回答を受けた。

そこで、山武ジャーナルはその真偽を確かめるべく投稿者であるN氏に接触し、インタビューを行った。


山武ジャーナル(以下SJ)「この度は山武ジャーナルに投稿頂いてありがとうございました。正直、初めに投稿を読ませて頂いたとき、私はちょっと信じられなかったんです。それはいくらなんでもあり得ないんじゃないかなと(笑)」

N氏(以下N)「私も驚きました(笑)」

農業協同組合新聞WEBサイトより http://www.jacom.or.jp/archive01/document/tokusyu/toku126/toku126w04011403.html

農業協同組合新聞WEBサイトより
http://www.jacom.or.jp/archive01/document/tokusyu/toku126/toku126w04011403.html

SJ「Nさんは直接今関委員に電話をされたそうですが、どうして教育委員に電話してみようと思ったのですか?」

N「少し前に八角さんのレポートを読んで、『山武市の教育委員会は一体何をやっているんだ』と思いました。それで、どんな人が教育委員をやっているのか気になって『経歴書を見せてくれ』って教育委員会に行ったんです。そうしたら公文書開示請求をしろと言われてその場で申請したんですが、帰って山武ジャーナルを見たらもう全員分の委員原票がアップされてるじゃないですか。」

SJ「墨塗りのヤツ(笑)」

N「そう、墨塗りのヤツです。それを見たらどこの大学を出たかもわからない状態で、これじゃあ直接本人に聞かないとダメだと思ったんです。それで私なりの方法で今関委員の自宅の電話番号を調べて電話してみたんです。」

SJ「その時の話が投稿して頂いた話ということですか?」

N「そうです。一応〇〇大学の〇〇学部(SJ注:教委が開示しなかった内容なので伏せ字とする)を出たと言ってましたね。あと、ドイツに勉強に行ったなんていう話もしてました。」

SJ「投稿の内容で幾つか伺いたいことがあるんですが、まず私が一番驚いたのが地教行法(地方教育行政の組織及び運用に関する法律)を読んだことがないという話ですが。」

N「ええ、そう言ってましたよ。地教行法は教育委員会について定めた法律ですから、教育委員なら当然内容を理解していないといけないと思うんですが、忙しいので読んだことがないと。山武ジャーナルさんはご存知だと思いますが、去年(地教行法が)改正になってますよね。その事も知りませんでした。」

SJ「事務方はそういう情報を委員に伝えないんでしょうかね?」

N「私もそう思って、後日高柳委員に電話して聞いてみたんですよ。そうしたら高柳委員は地教行法が改正になったことも知っていて、事務方から資料も貰って読んでいると言ってました。結局今関委員の不勉強か教育委員としての職務怠慢っていうことだと思いますよ。まあ、色々と言い訳はしてました。仕事が忙しいとか、子供が病気だとか。でも、私、言ったんです。私は教育委員という『公人』としてのあなたに話を聞いているので、あなたの個人的なことには興味が無いって。」

SJ「Nさんの行動力は本当に凄いですね。相手の話の裏を取っちゃうって。」

N「ああ、そういう話なら、もう一つありますよ。今関委員に『どうして教育委員になったのか』と聞いたら『前教育委員の高橋さんに推薦された』って言ったんです。これも後日高橋さんに電話で聞いてみたら『私はそんなことは知らない』って言うんですよ。どうなってるんでしょうね。」

SJ「まあ、普通に考えるとどちらかが本当のことを言ってないという話ですよね・・・」

N「それから、鳴浜小学校の話。これも信じられないですよ。」

SJ「そうそう、その話も聞きたかったんです。この話は私も今までかなり沢山の方から聞いています。2桁はいってますよ(笑) 今関委員が鳴浜小学校の入学式で『蓮沼小学校への入学を許可します』って言った話ですよね。私が聞いた中で一番詳しかったのは、式の途中では指摘するのはどうかということで終わってから指摘したところ、本人は『私、そんなこと言いました? 私は原稿をそのまま読んだだけです』みたいな感じだったので、その場にいた方がその原稿を確認したらちゃんと「鳴浜小学校」と書いてあったそうです。それで結局渋々父兄に謝罪したという。」

N「それについては『人間誰しも間違いはある。だから私は謝る必要はない。』って。普通は人間として間違ったら謝るのが当然じゃないですか。まして教育委員ですよ。それが『謝る必要はない』って、一体どういう了見かわからないですよ。」

SJ「Nさん、実はこの件は私も少し調べたんですが、今関委員のこの発言は入学式の次第では『教育委員会告示』なんです。『告示』と言えば例えば選挙の『告示』とか言いますよね。選挙管理委員会が『何月何日に山武市議会議員選挙をやりますよ』って言うのが『告示』なんですが、万が一この日付を間違えたり、選挙の名前を『山武市長選挙』なんて間違えたら大問題で、すぐに訂正しないといけないことですよね。」

N「ははあ、そうすると教育委員が『告示』の内容を間違えて『鳴浜小学校』を『蓮沼小学校』と言ったまま訂正しなければ、今年の鳴浜小学校の1年生の子供たちは形式上は鳴浜小への入学がまだ認められていないことになりますね。」

SJ「そうなるでしょうね。今教育委員会は学校の統廃合をやってますが、鳴浜小の1年生を蓮沼小に入学許可して、奇しくも鳴浜小と蓮沼小の統合をやっちゃったと(笑)」

N「笑い事じゃないと思いますよ。後で今関委員のtwitterを見てみたんですが、入学式の日に『落ち込んでる日は少し酔ってるくらいのほーがよく眠れる。(気がする)』なんて書き込みをしてるんです。教育委員としてどうなのかと。」

SJ「それで、最終的にはどういうお話になったんですか?」

N「私、はっきり言ったんです。『あなた、教育委員の資格ないから辞めた方がいいですよ』って。そうしたら『私は辞めません』って。もう話しにならないと思ってそれ以上は言いませんでしたが、これが山武市の教育委員なんだと思うと本当に残念です。」

SJ「Nさんは今関委員の他に高柳委員にも電話したそうですが、その他の委員にも電話してみたんですか?」

N「小野崎委員長と五木田委員の自宅にも何度も電話しているんですが、電話に出ないんです。山武ジャーナルさんの取材を拒否したということは、私が電話しても同じかもしれませんね。とにかく、あんな墨塗りの経歴しか出せない教育委員は問題ですよ。特に今関委員は直接話しを聞いた上でかなり酷いと思います。それに、嘉瀬教育長と小野崎委員長。こういう人たちに学校の統廃合なんか任せたくないですよ。私はこれからも色々と動いて行きますので、また何かわかったことがあったら山武ジャーナルに投稿させて頂きます。」

SJ「Nさん、ご協力ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。」

N「こちらこそ。」


このインタビューを通じてN氏の話は極めて信憑性が高いと判断し、山武ジャーナルに掲載することとした。

万が一、このインタビューの内容が事実と異なるというなら、今関委員には是非山武ジャーナルの取材を受けて頂きたい。そして堂々と自身の主張をして頂きたい。

山武市小中学校統廃合計画案を市民が認めてはいけない理由(その1)

リーフレット配布

これまでの記事で、山武市教育委員会と椎名市長による小中学校統廃合計画が市民・保護者不在の非民主的な方法で進められてきたかを示したが、本件はその中でも最も看過できない点の一つである。一部重複する内容となるが、この点を丁寧に説明していきたい。

山武市民に具体的な小中学校統廃合計画が示されたのは、平成28年1月15日以降に配布された「山武市立小中学校の規模適正化・適正配置基本計画(案)〜夢を抱き たくましく生きる力を育むために〜」というA4サイズ6ページからなるカラーリーフレットだった。

この「基本計画(案)」は、平成28年1月20日に開催された教育委員会会議定例会で議決されたものであるが、どうして1月15日に議決前の「計画(案)」のカラーリーフレットを配布出来るのだろうか?

しかも、そのことは、正にこれから「計画(案)」を議決しようとしている教育委員会会議でこの様に説明されていた。

「それにあわせまして、リーフレットをつくりました。カラー刷のもので、学校には15日に持ち込みまして、保護者を経由して全保護者に配っていただきというお願をしてまいりました。区長回覧としまして、18日から全戸配布、回覧で配られているというところでございます。」(平成28年1月20日教育委員会定例会8ページ参照)

「教育委員会」とは、教育に関する事務を行うために地方自治体に置かれる、数名の教育委員による合議制の行政委員会である。

教育委員会の唯一の意思決定機関は「教育委員会会議」なので、この「計画(案)」は平成28年1月20日の教育委員会会議で議決されて初めて教育委員会の「計画(案)」となる。

つまり、このカラーリーフレットが配布された時点では、この「計画(案)」は教育委員会の「計画(案)」ではなかったのである。

まだ教育委員会の「計画(案)」になっていない内容を、教育委員会の名前でカラーリーフレットにして市内全戸に配布したとなると、これがあたかもこれが教育委員会で正式に決定した「計画(案)」であるかのように市民を欺いたことになる。

 

前の記事に続いてたとえ話で恐縮だが、文化祭の出し物を何にするか学級会で話し合う前に、「誰か」が全校に「3年2組は焼きそば屋をやります。」というチラシを配ってしまった様なものだ。

しかも、そのチラシが配られた後に開かれた学級会では、「ホットプレートの電源はどうするか」「材料はどこで買うか」「具は何を入れるのか」「紅しょうがは?」「割り箸は?」という議論が始まっている。

誰も「まだ学級会で決まってないのに、なぜ自分勝手にチラシを配ったのか?」という指摘をしない。

「喫茶店をやりたい」「お化け屋敷をやりたい」「他のクラスの出し物を見たいから適当な展示で済ませたい」

こういった議論もない。

形としては学級会で決めた出し物をやっているのかもしれないが、これではこのクラスには「皆んなのことは皆んなで決めよう」という民主的な空気はなく、チラシを配った「誰か」には無条件に従わなければならないという暗黙のルールにでも支配されているかの様な印象を受けるのではないだろうか。

 

閑話休題。

議決前の「計画(案)」を市内全戸配布した問題は、「教育委員による合議」という地方教育行政組織としての山武市教育委員会のガバナンスが完全に崩壊していることを示している。

このような著しく不適切なやり方で市民の前に示された小中学校統廃合(案)を、どうして山武市民は唯々諾々を受け入れる必要があるのだろうか。

山武ジャーナルではこれからもこの計画案が如何に不適切、そして不誠実なやり方で市民の前に示されたかという点を、「山武市小中学校統廃合計画案を市民が認めてはいけない理由」として一つ一つ解き明かしていきたい。