【即位礼正殿の儀】その日、山武市は

【即位礼正殿の儀】その日、山武市は

令和元年。紀元二六七九年。

今年は先帝のご譲位により新帝が即位する、日本国と私たち日本人にとってこの上ない慶事です。

政府広報ではこの様に説明します。

今年は、天皇陛下が御退位されるとともに、新天皇陛下が御即位され、新たな元号に変わる特別な年に当たります。御即位に際し、国民こぞって祝意を示すため、「天皇の即位の日」の5月1日と、「即位礼正殿の儀の行われる日」の10月22日が、今年に限り「国民の祝日」となります。

政府広報オンライン https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201903/1.html

10月22日に行われる「即位礼正殿の儀」は、即位した天皇が国内外に即位を宣明する即位の礼の中心儀式です。世界各国からも国家元首級が祝賀のために来日します。

小筆も一日本人として心からお祝い申し上げます。

日本は全体主義の独裁国家ではないので、新帝の即位といえど内心に反してお祝いしなければならないということはありませんが、恐らく大多数の日本人の皆さんも同じお気持ちだと思います。

さて、山武市は即位礼正殿の儀が実施される10月22日に何をしようとしているのでしょう。

山武市は国民が新帝の即位を祝うために今年限定で設けられた祝日に、「インターナショナルフェスティバル in Sammu」を実施します。実際には主催が「さんむグローバルセンター」(以下「さんむGC」で、山武市は後援となっていますが、さんむGCは山武市の補助金交付団体で、問合せ先の事務局の電話番号は山武市役所内の五輪推進室のものとなっており、実態として山武市が主体的に行う行事といえるでしょう。。

山武市のスリランカ五輪キャンプ招致事業については、スリランカ国を「後進国」と見下した交渉プロセス、目的外の国の交付金を流用したスリランカ人職員の採用、4億円を超える成東運動公園の改修、偽装難民のスリランカ人住民の急増など、これまで様々な問題点を指摘してきました。

それでも、小筆は外国人との交流の為にこの様なお祭りを行うこと自体は否定しません。

ここに参加する外国人の方々にとって、天皇陛下の即位はあまり意味を持たないものなのかも知れません。そうであれば、10月22日は仕事が休める単なる「休日」なのでしょう。

しかし、9:30〜15:30という一日がかりのイベントに参加する日本人は、一体どの様な気持ちでこの日ここに参加するのでしょうか。

前にも述べた通り、日本では思想・信条の自由が保証されているので、たとえ憲法第1条に「天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」と明記されていても、即位を祝いたくない人は祝わない自由が認められていますが、それは決して日本人の大勢ではありません。

令和元年10月22日という日本と日本人にとって特別な日に、なぜさんむGCはこのお祭りを企画したのでしょうか。

この件についてさんむGC及川美治理事長は、五輪推進室経由の折り返し電話で、

「たまたまのぎくプラザで空いていたのがこの日だった。この日が即位礼正殿の儀が行われる祝日とは知らなかった。」

と回答しました。にわかに信じられなかったので詳細を聞こうとしたところ

「仕事なのでこれでいいでしょうか」

と、それ以上の質問には回答しようとしませんでした。

重ね重ねになりすが、即位礼正殿の儀をお祝いするもしないも自由です。

それならば、さんむGCという組織が「即位礼正殿の儀を祝う気がない」団体であると認識するのもまた自由です。

山武市の五輪キャンプ招致事業は、前市長による施策です。補助金交付を前提としてさんむGCを設置したのも前市長による施策です。さんむGCのメンバーも、前市長に近い人物で構成されていると考えれば、この件も納得できます。

松下市長就任以降、市政に食い込んでいたその手の人脈と利権が大分整理されたと評価していましたが、まだまだ根は深そうです。

日本国民の皆さん、10月22日は即位礼正殿の儀をいっしょに御祝いしましょう。