【椎名山武市長学歴詐称問題】意見書を提出【疑惑はより深まる】

山武ジャーナルでは去る11月30日の山武市議会本会議における椎名市長の議会答弁と、椎名市長が議場で配布した資料を元に検証作業を行っているが、現時点までの結果を踏まえ、本日12月4日に山武市議会事務局宛に意見書を提出した。

 

椎名市長はフランス大使館からのオピニオンレターを議場で配布し、

・私の「証明書」が正しいものであるか証明された。

・「私が第3サイクル(博士課程)に登録しようと思えばできる」と書いてある。

と主張したが、このオピニオンレターのどこを読んでも椎名市長の証明書については一切言及されていない。また、「第3サイクルに登録できる」としているのは「もしも、1977年にメトリーズを取得された方が」と、一般論として書かれており、「椎名市長が」とは書かれていない。

これはあくまで、これまで山武ジャーナルが指摘していた「フランスの『メトリーズ』は『修士』と訳せるが、実質的には修士とはいえない」という主張に対し、「メトリーズを修士と訳すことが正しいかどうか」についての一般論が書かれているものである。

唯一、椎名市長が何らかの学位を取得していることが推定できるのは

「椎名様が学位を取得された1977年当時〜」

という部分だけであるが、これでは何の学位を取得したかは確認できない。

また、椎名市長はこれを受け取るまでに複数回のやりとりがあったことを認めているが、それならなぜ「もしも1977年にメトリーズを取得された方が」の部分を「椎名様が」と改めるよう依頼しなかったのは極めて不自然で、むしろこのことが椎名市長が「メトリーズ」を取得していないことを強く示唆していると考えられる。

椎名市長が「メトリーズ」を取得していることをフランス大使館が確認をしていれば、この文の主語は「椎名様が」となるべきである。

 

次に、椎名市長が「唯一正しい証明書」であると提出した「証明書」に、明らかな誤訳が2ヶ所認められた

誤訳1;「Licence」を「卒業証書」と誤訳

この「証明書」には、「Diplome=卒業証書」や「Attestation=証明書」といったフランス語が一切存在しておらす、椎名市長が自ら書いたと思われる訳文の中でここだけ「卒業証書」という説明がある。

しかし、Licenceは「学士号」を意味する言葉であり、卒業証書ではない。もし仮にこのスタンプが卒業証書を示すものであるとすれば、椎名市長は修士ではなく「学士」であることになる。

椎名市長は「Licence」を「卒業証書」と説明

 

成東図書館所蔵クラウン仏和辞典には、「Licence」が卒業証書とは書かれていない。

誤訳2:「N° matricule」を「書類番号」と誤訳

「matricule」は「名簿」「登録」「登録証明書」といった意味で、「書類」ではない。この番号は「個人台帳登録番号」あるい「社会保障番号」と呼ばれるフランスで個人に付与される13桁の識別番号で、1桁目の「1」は男性を、2〜3桁目の「45」は生まれ年の下2桁、4〜5桁目の「04」は生まれ月、それ以降は出生地の行政区分や同区分内の出生順などを表している。

参考:INSEEコード(Wikipedia)

この番号で医療機関の受診記録や学位取得の情報などの個人情報も管理されており、これを隠すのは百条委員会での調査の際に真実を隠そうとする意図がると判断されても仕方がない。

個人台帳登録番号を「書類番号」と誤訳したことにどんな意図があるのか。

成東図書館所蔵のクラウン仏和辞典には、「matricule」が書類とは書かれていない。

意見書には、これらの検証結果をまとめた資料を添付した。

百条委員会設置の採決は12月12日であるが、それに先立ちこの資料が各議員に配布されるかは議長の判断に委ねられる。


平成29年12月4日

山武市議会議長 越川 哲 殿

   陳情人:山武ジャーナル

意見書

 先般提出した百条委員会設置を求める主旨の陳情書提出人として、議会を傍聴させて頂いた上で、以下に示す理由により椎名市長の学歴詐称の疑いがより濃厚となったと判断いたしましたので、意見書を提出させて頂きます。

1.フランス大使館のオピニオンレターについて

 別紙1の通り、このオピニオンレターには椎名市長の「証明書」について一切言及されておらず、一般論としてメトリーズを修士と訳すことが適当かどうかの見解を示すものであり、椎名市長の証明書の正当性や、メトリーズの学位を取得したことの証明ではありません。

 また、議会提出までに何度かのやりとりがあり、全員協議会に提出したものとは多少変わっているとありましたが、その上で「Maitriseを取得されている方が、今からフランスの大学を~」という一般論的表現をしているのは、むしろ椎名市長がメトリーズを取得していないことを強く示唆していると考えられます。

2.「証明書」について

 別紙2の通り、この証明書は学位の取得を証明するものとは認められません。椎名市長が意図的に誤訳を加えたことで、この書面が学位証明であることの信ぴょう性は著しく低下しました。 椎名市長の証明書には八角議員の配布した他の証書にはある「卒業証書」に当たる「Diplome」や「証明書」に当たる「Attestaton」という文言がないため、この証明書はメトリーズ課程の履修許可証、学生証に類するものである可能性があります。

3.「学歴詐称」について

 別紙3の通り、椎名市長自身が本会議で「修士を持っていないのに修士と言えば詐称、修士を持っているのに言わないで伏せておくのも詐称」という見解を示しましたが、椎名市長がメトリーズ(修士)を取得したのが事実であるとすれば、選挙の際にマスコミに公表したプロフィールと、山武市HPに公表しているプロフィールは、「持っている」はずの「修士」を隠して「学部卒」(*学部卒は大学卒業を意味します)となっておりますので、こちらが学歴詐称となります。

 この様に、椎名市長の配布した書面と椎名市長の答弁により、陳情人の提出した陳情書の理由にある

1.フランスの高等教育制度において「修士」が追加されたのは2002年以降であり、椎名市

  長がパリ大学を卒業したとする1977年(昭和52年)当時、フランスの学位制度におい

  て「修士」という学位そのものが存在しないことを確認した。

2.フランスの学位制度に詳しい広島大学の大場淳教授に、椎名市長が開示した「学位証」と称

  する書面を送付して照会したところ、「修士ではない」との回答を得た。

についてはフランス大使館から異なる見解が示されましたが、上に示した通り改めて椎名市長の学歴詐称の疑いは濃厚となりました。

 つきましては、百条委員会設置の採決を行う前に、山武市議会よりフランス大使館に対して、

1.このオピニオンレターが、フランス政府の公式見解であるか

2.このオピニオンレターが、椎名市長が1977年にメトリーズを取得した証明であるか

この2点についての照会が必要であると考えられます。

 これらの確認がとれなければ、椎名市長の正式な学位証明書の開示請求が必要となります。また、メトリーズを修士とするかについても異なる見解があり、日本語訳の言語学的な観点においては椎名市長の配布した書面の通りかもしれませんが、学位制度の観点からいえば博士課程に進める資格は、日本では大学卒業です。これらの事実を踏まえ、椎名市長が選挙公報に記載した事項が詐称にあたるかという法的な観点からも、各分野の有識者から意見聴取を行い、総合的に判断する必要も認められます。

 また、なぜ椎名市長個人の学位取得証明ではなく、この様な一般論の解釈についてのオピニオンレターをフランス大使館が発行したのか、椎名市長とフランス大使館との間にどの様なメールのやりとりがあったかも確認も必要です。

 これらの事から、椎名市長の学歴詐称問題については百条委員会の設置が適当と考えますので、採決にあたりましては十分にご考慮をお願い致します。

 万が一、本陳情を不採択とする場合には

1,椎名市長が提出したフランス大使館のオピニオンレターのどの様な記述をもって、椎名市長

  がメトリーズを取得している証明と判断するのか。

2.椎名市長の「証明書」をメトリーズを修了した証明書と認めるのであればその根拠。

不採択理由として上記2点の説明を山武市議会に求めます。

 末筆となりますが、八角公二議員の一般質問の際、椎名市長が議長の許しなく自席を離れ、質問者に対して恫喝的な態度を示したことは、議会の品位を著しく貶める行為であると断ぜざるを得ません。山武市議会におかれましては椎名市長に対して厳正な処分をお願い申し上げます。


別紙1

別紙2

別紙3