【オピニオン】椎名市長への手紙

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椎名千収山武市長様

6月12日に山武市議会を傍聴いたしましたが、椎名市長のご発言があまりに衝撃的だったので筆を執らせていただきます。

まず初めに驚いたのが、山武市の人口減少に対する椎名市長のご見解です。

椎名市長は「少子高齢化・人口減少は山武市だけの問題でなく、日本民族全体の問題」とおっしゃいましたが、実際にはどうなのでしょう。

山武市は平成18年に合併しましたが、合併当時と今の人口を近隣の市制自治体と比較してみました。

自治体名 平成18年4月人口 平成29年5月人口 増減 増減率
山武市 60,143 53,050 -7,093 -11.79%
東金市 60,256 60,148 -113 -0.19%
大網白里市 50,448 50,038 -410 -0.81%
八街市 76,029 71,517 -4,512 -5.93%
富里市 51,439 50,104 -1,335 -2.60%

こうして比べてみると、山武市の人口減少率は突出していますね。

日本全体でみても、平成18年と比較して現在までの人口減少率はわずか0.8%程度です。

それに、椎名市長は少子高齢化が人口減少の要因だというご見解のようですが、高齢化は長生きする人が増える=亡くなる人が少なくなることですので、わずか11年の間に12%もの人口が減少する理由にはなりません。

少子化=出生率の低下は人口減少の要因になると思いますが、もしそうだとすると近隣の自治体と比べて山武市の人口減少だけが突出するのは不自然です。

つまり、山武市の人口減少の主な原因は、住民が市外へ越してしまう転出超過であることは明白です。

にも関わらず、椎名市長は人口減少に対して具体的な施策は何もないとご答弁されました。

人口が減少すればその分市全体の経済活動が縮小し、その結果税収が低下します。税収が低下すれば福祉などの市民サービスの質の低下を招きます。

そんなことはパリ大学の経済学部をご卒業された椎名市長なら、私などに指摘されなくても分かりきっているはずだと思いますが、合併以来11年間も市長の座につきながらなぜ今まで具体的な施策を打ってこられなかったのでしょうか。

椎名市長は「他の自治体と人口の奪い合いになる施策はしたくない」とご答弁されていますが、現実として他の自治体はそれぞれ様々な施策で人口減少に歯止めをかけようと努力しています。

山武市だけが何もしなければ、市長のお言葉をお借りすると山武市だけが一方的に人口を奪われ、その結果市経済が衰退し、最終的に私たち市民が不利益を被ることに繋がります。

椎名市長は平成27年に共同通信が全国の自治体の首長に行った人口減少についてのアンケートに、千葉県内の首長でただ一人お答えにならなかったそうですが、山武市の人口減少に対して何の危機感もお持ちではないのでしょうか。

次に私が驚いたのは、成東駅北口のあり方についての椎名市長のお考えです。

山武市の玄関口とも言えるJR成東駅の北口は、改札口は愚か道路すら整備されていません。

椎名市長は成東駅北口について「葦の林を抜ける風も心地よく、オオヨシキリの鳴く素晴らしい場所」というご答弁をされました。

私は今まで成東駅の北口は駅のホームや成東中学校あたりから遠巻きにしか見たことがなかったので、これを機会に実際に足を運んでみました。

すると、そこには広がっていたのは椎名市長がおっしゃるものとはずいぶん違った光景でした。

ようやく見つけた農道を分け入ってみましたが、これはどう見てもただの耕作放棄地ではないでしょうか。

オオヨシキリかは知りませんが、確かに鳥は鳴いていましたよ。

でも、駅前の風景としてこの荒れ果てた耕作放棄地を良いと感じる人が、一体どの位いるのでしょう。

椎名市長は山武市合併前の成東町でも町長を3期もお勤めになられていますが、その間も含めて延べ30年近く、成東駅北口をどの様に活用したら良いのか全く考えて来なかったのですね。

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私が尊敬する吉田松陰は、この様な言葉を残しています。

夢なき者に理想なし

理想なき者に計画なし

計画なき者に実行なし

実行なき者に成功なし

故に、夢なき者に成功なし

人口減少に対しても無策。成東駅北口の活用についても無策。

椎名市長は正に、夢なき者、理想なき者、計画なき者、実行なき者そのものではないでしょうか。

そのような方が、なぜいつまでも市長の座に留まり続けようとするのでしょう。

夢なき者に成功はありません。夢なき市長の元で山武市の繁栄もありません。

 

ある市民の方が、椎名市長の多選についてこんなことを仰っていました。

「椎名市長は何もやらない。何もやらなければ失策もない。だから椎名市長は長続きしているんだ」

でも、私はそれは大きな間違いだと思います。

山武市の行政を預かる者として、市長は市民の生活の質を維持・向上させるために最大限の努力をする責務があるはずです。

その市長が人口現象に対して何ら策を講じようとせず、また市の玄関口である成東駅北口を活用せずに何十年も荒れ地のまま放置するのは、市長としての責務の放棄です。

これは、やるべきことをやらない責任=「不作為の責任」です。

何もしなければ確かに失策はないのかもしれませんが、「不作為の責任」を免れることは出来ないのです。

 

椎名市長の任期は平成30年4月まであと1年近く残っていますが、そんなことは気にせずに何卒1日も早くご勇退下さいますようお願い申し上げます。

あなたがその椅子に座り続ければ続けるほど、山武市は衰退の一途であることにどうかお気づきください。

 

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