山武市では数年前から、コンビニで住民票などの証明書を交付できるようになりました。しかも、市役所の窓口では300円の手数料が、コンビニでは200円と、お得なサービスとなっています。
そこで、一つクイズです。
山武市がコンビニで発行する証明書1枚当たりのコストはいくらでしょう?
計算は簡単です。1年間にシステムの運用にかかる経費を、1年間にコンビニで発行される証明書の枚数で割ればわかります。
これらの数字は山武市のホームーページに公開されている「事業評価報告書」に記載されています。実績として最新の数字である平成28年のものを使用します。
平成28年度の事業費:17,532,000円
平成28年度の証明書発行枚数:1,599枚
17,532,000÷1,599=10,964(小数点以下切り捨て)
ということで、答えは1枚あたり約11,000円ということになりました。
皆さんはこれをどう見るでしょうか?
ます、殆どの方は税金の無駄遣いだと思われるのではないでしょうか。
もちろん私もそう思います。でも、もしこの事業を継続する一方で将来的に出張所の窓口業務や、出張所そのものを統廃合していく計画などがあれば、もしかすると安い買い物になるかもしれません。
行政が一度始めた事業に対して、自ら失敗を認めて改めるということは殆どありません。山武ジャーナルはこのような情報を市民の皆さんに伝えるために始めましたが、それだけで問題が解決することはありません。実際に市民に変わって行政を質すのは議会の仕事です。
私は今回県議会議員の補欠選挙に立候補しています。県会議員の仕事のうち多くを占めるのが、選挙区の諸課題を県に持ち上げて予算措置などを勝ち取ることだと考えていますが、このような行政の無駄を追及し、税金が適切に使われるよう改善させることも重要な仕事の一つだと思います。
裏を取りきれていないので現時点で具体的に言及しませんが、いくつかの県事業についても改善の余地は間違いなくあると考えています。