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【椎名山武市長学歴詐称問題】専門家の見解は「クロ」

【椎名山武市長学歴詐称問題】専門家の見解は「クロ」

椎名千収山武市長が「パリ大学政経人文学部卒業(経済学修士)」を証明するものとして開示した書面について、フランスの大学・学位制度に詳しい広島大学の大場教授は次のような見解を示した。

椎名市長が経済学修士の証明として開示した書面

添付の免状はメトリーズ(maîtrise)を授与するもので、修士ではありません。

メトリーズは、LMD導入以前の大学で4年の課程を修了すると授与されていたものです。現在は、修士課程の1年目に吸収されて、その段階の免状は授与されなくなりました。

フランスには2002年に「LMD制度」が導入される以前、「修士」という学位そのものが存在しなかったことはすでに述べた通りで、椎名市長が「卒業」したとする1977年にフランスのパリ第1大学で修士号を修めることは不可能だっだことは明らかだが、改めて専門家の見解としてはっきりとこの「証明書」が修士を証明するものでないことが再確認された。

 

*これまで「疑惑」と報じてきた椎名山武市長の学歴詐称の問題だが、「経済学修士」については詐称であることに疑いがないため、以後は「疑惑」を外して「学歴詐称問題」とする。