山武市立南郷小学校PTAで、少なくとも20年に渡りバザーや運動会の出店売上などを、会計から除外して裏金として管理していたことが、同校の父兄の調べで分かった。
今回南郷小学校PTAの不正会計を告発している小川豊氏は、山武ジャーナルのインタビューのに次のように語った。
=====以下小川氏インタビュー=====
以前からPTA関連の懇親会の際、本部役員だけ会費が安かったり、会費の負担そのものが免除されたりと不審なことがあると複数人から相談を受け、前年度の会長や学校側に事実確認で電話やFAXなどを通じて問い合わせたところ、「不適切なことはありません。」という回答でした。
年度が変わり、今年度の会長が、私が前年度に学校やPTA側とのやりとりしていた内容に興味を持ち、私の所に話を聞きにきました。その後会長が私の話に基づいて調査をしたところ、歴代のPTA本部役員に裏金をどのように管理していたかといった収支が記載されている「裏金ノート」が引き継がれている事実が発覚しました。
それによると、裏金は少なくとも20年前から存在しており、原資はバザーや運動会の出店での売上を本会計に計上しないことで捻出し、現金で管理されていたことがわかりました。使い道は他校に転任する先生の離任式で贈る花束代だったり、懇親会会費の補助だったりしたようです。
現在、会長と共にこの件をどの様に公表するべきか、学校側と協議の準備をしています。
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この件に対して、南郷小学校教頭は「そういう話があったことは聞いているが、詳細は把握していない。現在PTA役員側に投げかけている所」として、不正な会計があった事実については認めた。
また、山武市教育委員会は「父兄との間の信頼関係を修復するためにも、早い時期に説明の機会を設けるよう学校側に要請した。」としている